あらすじ
「婚約破棄? ええ、結構です。では、今回はどうやって私を殺しますか?」
百回目の人生。エルナはついに、愛することをやめた。
過去九十九回、信じて、尽くして、その度に婚約者セドリックに殺されてきた。
首を撥ねられ、毒を飲まされ、雪山に捨てられ――。
一〇〇回目、虚無に至った彼女が望むのは、ただ「静かな死」だけ。
一方、彼女を蔑んでいたはずのセドリックは、その無関心に触れた瞬間、九十九回分の「自分が彼女を殺した記憶」を取り戻してしまう。
絶望し、泣いて許しを請う彼に、エルナは無表情に告げる。
「処刑人が泣いていては、日程が狂います。早く、終わらせてください」
これは、壊れた令嬢と、彼女を壊したことに気づいて狂った王子の、一生をかけた「監禁」と「償い」の物語。