あらすじ
こましゃくれナナ
小学校の卒業式を迎え、自分の机の上の本棚の古いアルバムを取り出し、これまでの自分の過去を紐解いて行く。
生まれて間もない吉本ナナは、祖父母に預けられ、三歳頃になると知的好奇心や探求心に芽生え、祖父は『こましゃくれ』という綽名を付け、畑に連れ出し心を育み、祖母は、言葉巧みの知恵を授けた。
春には、祖父母と山に入り山菜とりをするかたわら、原始人の生きる為の知恵を授けられ、五歳の誕生日に、父から登山ナイフをもらい、ケガをしながら使いこなしていく。
幼稚園に入る少し前に祖父が、ナナの見守るなか息を引き取り死というものを感じ取る。
幼稚園に入って初めての友達が鈴木陽子。小学校一年生の時につくった友達が伊藤直美。ナナは、教室で起こる様々な問題を、祖母から授けられた知恵を使って、解決して行く。
卒業式を終えたナナは、六年間背負い続けたランドセルの中に自分の思い出の品を詰め込み、最後に、自分の夢を描いた作文を入れて祖母に預けた。
祖母は、ナナから預かったランドセルの中に、亡き祖父と共に御守りも入れて、未来のナナに届ける事にした。