あらすじ
「市販の風邪薬みたいな小説が溢れてるこのサイトで、あんたの文章だけが劇薬なの」
女子高生マーケター・神楽坂リオが見つけたのは、投稿サイトの最果てに埋もれた「毒」。
書いたのは図書室の幽霊こと文月詩織。才能は本物、だが戦略はゼロ。
リオは詩織に宣言する。
「タイトルは30文字以内。冒頭3行で読者の脳を焼け。エゴサは呼吸と思え」
——徹底的なSEO、投稿時間の最適化、タグハック、相互評価の設計。
リオの「攻略」が回り始めた瞬間、ランキングは嘘のように動き出す。
日間1位。週間1位。書籍化オファー。欲しかった数字は、すべて手に入った。
……はずだった。
「1位を取ったら、本当に書きたい結末を書いていい?」
これは数字しか信じない少女と、数字では測れない「毒」を持つ少女が、ランキングの頂点から転落し、自分の書きたいもので世界を壊すまでの共犯の記録。
※本作にはWeb小説マーケティングの実践テクニックが多数登場します。
※ただし後半は劇薬です。用法用量にご注意ください。