あらすじ
幕末の京。
新選組の一番隊隊長・沖田総司と、屯所にしばしば足を運ぶ少女・鈴夏。
明るく無邪気に接してくれる鈴夏に、沖田はどこか救われる思いを抱いていた。
ある夜、二人はひっそりと咲く一本桜のもとを訪れる。
舞い散る花びらに願いを込めた鈴夏は、思い切って沖田に「お嫁さんになりたい」と告げる。
だが──沖田の胸には、誰にも言えない秘密があった。
静かに迫る病、未来を描けない自分。
それでも鈴夏は、すべてを受け止め、優しく寄り添う。
夜桜に誓った、消えそうなふたりの恋。
これは、幕末を駆け抜けた若者たちの、切なくも美しい一夜の物語。