あらすじ

地方の小さな居酒屋「小工藤」。そこには毎晩のように集まる酔客たちがいた。田辺、宮本、佐々木、そして店主。彼らの楽しみはテレビで見るプロ野球と、焼酎を飲みながらの好き勝手な野球談義である。そこへ通う男が景司だった。景司は特にどちらの球団を応援するわけでもなく、試合の勝敗にもあまり興味がない。だが酔客たちは、なぜか彼を「監督」と呼び、試合の予想や作戦を聞きたがる。紙ナプキンの上には、いつの間にか商店街の人々の名前を書いた架空のチームまで出来上がる。実際の試合は行われないが、酔客たちは真剣に打順を考え、守備位置を決め、作戦を語り合う。勝敗よりも、その時間が楽しいのだ。どちらが勝っても構わない。それでも毎晩テレビの前で一喜一憂する。そんな小工藤の夜を、冷めた目で、しかしどこか温かく見守る景司。野球を通して描かれる、名もない町の小さな人情喜劇。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/17
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