あらすじ

三十三歳、看護師の神崎遥は、適応障害からうつ病を発症し休職して四ヶ月。 冬の混乱した日々を抜け、季節は梅から桜へと移り変わっていた。 復職まで、あと十日。 それでも彼女の心は、不安に押し潰されそうになっていた。 「もっと楽に生きてもいい」――そう思えるようになった一方で、再び医療現場に戻ることへの恐怖は消えない。 そんなある日、彼女は足を運んだ病院で、誰もいないはずの402号室へと導かれる。 深夜に鳴るナースコール。 残された人の形の窪み。 そして、「まだ終わってない」と囁く声。 それは怪異なのか、それとも―― 命と隣り合わせの現場で、途切れた「その先」と向き合うとき、彼女自身の「終わっていないもの」もまた浮かび上がる。 これは、恐怖では終わらない。 不完全なまま生きていくことを選ぶ、一人の看護師の物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/03/19
  • 現在の作品402号室は、まだ終わっていない