あらすじ
公爵令嬢リリアーナは、頭の上に小鳥、足元に白い犬、そばには黒猫という不思議な子たちに囲まれて暮らしていた。けれど婚約者である王太子は、そんな動物たちを嫌い、「そんな獣を飼っている相手は嫌だ」と婚約破棄を言い渡す。
傷つきながらも、リリアーナが思ったのはひとつだけ。
――この子たちを嫌う人と結婚しなくていいなら、助かります。
辺境の離宮へ移されたリリアーナを待っていたのは、広い森と澄んだ空気、そして大きな犬さん、猫さん、鳥さんたち。さらに彼女のまわりには次々と動物たちが集まりはじめ、やがて頭の上の小鳥、黒猫、白い犬が、ただの動物ではなく神獣だと気づかれていく。
それでもリリアーナにとっては、ぴよちゃんはぴよちゃん、ミーちゃんはミーちゃん、ワンちゃんはワンちゃん。
もふもふに囲まれながら、自分の「好き」を否定されない場所で、幼い令嬢は少しずつ幸せを見つけていく。
婚約破棄された幼い公爵令嬢と、彼女を選んだ神獣たちが紡ぐ、辺境もふもふ恋愛ファンタジー。