あらすじ

おかえり、と書いた。 六年間、言えなかった言葉を小さな写真の裏に書いた。 砂場で遊んだ。 自転車の練習をした。 毎日、「またね」と言って別れた。 彼は覚えていない。 私は、全部覚えている。 小学三年の夏の事故で、 有坂蓮は記憶を失った。 汐見凪は——ずっと覚えていた。 六年後、同じ教室でもう一度「おはよう」が言えた。 それだけで、十分だと思っていた。 でも毎日、あなたの横顔を見るうちに気づいてしまった。 諦めたくない。 諦められるわけが、なかった。 だから、この物語が始まった。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/03/19
  • 現在の作品記憶を失った君に、  六年分の『おかえり』を届けたい。