あらすじ

「君との会話はいつも退屈だった」——七年間尽くした婚約者・クロード王子から、大広間で婚約破棄を告げられたリディア。しかし彼女の心は不思議と凪いでいた。毎晩の交換日記で政務の相談に乗り、隣国との貿易交渉も、貴族の反乱を防ぐ人事案も、全て私が助言していたというのに。王子が「自分の直感」と誇る判断の九割は、私の言葉だったというのに——。誰にも認められず、影であり続けることに疲れ果てたリディアは、王城を後にする。失意の中、祖母の勧めで始めたのは隣国ヴェルディアの宰相・アルヴィンとの『外交目的の交換日記』。事務的なはずのやり取りは、いつしか互いの本心を映し出すものへと変わっていき——。「君の言葉には、価値がある」初めて自分を認めてくれた人との、一冊の日記から始まる運命の物語。一方、リディアを失った王子は国政の崩壊に直面し、ようやく彼女の真価に気づくのだが——もう遅い。影だった少女が、自らの言葉で幸せを掴み取る逆転劇、ここに開幕。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/03/19
  • 現在の作品「君との会話はいつも退屈だった」と婚約破棄された公爵令嬢ですが、実は王子の成功は全て私の助言でした。今更『戻ってきてくれ』と言われても、もう隣国の宰相様と両想いの交換日記を始めてしまいましたので