あらすじ

妖の住む『常世(とこよ)』と、人の住む『現世(うつしよ)』の境界が曖昧な時代。 現世の隠れ里に暮らす『雪呼びの民』の少女・雪菜(ゆきな)は、強大な異能を持つ双子の妹に対し、粉雪を降らせるのが精一杯の「落ちこぼれ」として育った。 ある日、里に常世の強国『火ノ国』を治める若き王、炎鬼(えんき)・灯哉(とうや)への贄(にえ)を差し出すよう通達が届く。 大切な家族や里の仲間を守るため、雪菜は自ら生贄としての縁談を引き受けることを決意する。 しかし、霊山で待ち受けていた灯哉は、歴代最強の火焔を制御できず孤独に苛まれる冷徹な王だった。 「あくまで政略結婚。おまえを愛するつもりはない」 突き放された雪菜だったが、渇いた国土と飢えた民を目の当たりにし、自分にできることを探してひたむきに異能を振るい始める。 反発し合うはずの「炎」と「雪」。 二人の力が重なり、調和を果たすとき、止まっていた運命が動き出す――。

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小説を読もう2026/03/19
  • 現在の作品白雪の花贄