あらすじ
「君のような偽聖女は、我が国には不要だ」
三年間、誰にも知られず聖域の呪いを抑え続けてきたレイラは、婚約者である王太子に断罪され、魔物が蔓延る森へ生贄として捨てられた。
――だが、愚かな彼らは知らなかった。
その森の魔物たちはすべてレイラの友であり、隣国の「死神」と恐れられる魔王ヴェインは、十年前から彼女を奪う機会を虎視眈々と狙っていたことを。
「十年間、君がこの檻から出てくるのを一秒たりとも忘れずに待っていた」
救いを求める王国の悲鳴を余所に、レイラは魔王の腕の中で、世界で一番甘く重い愛に溺れていく。
――これは、自分を忘れた人たちを捨て、執着まみれの魔王に愛し抜かれる聖女の逆転劇。