あらすじ
「貴様のような冷徹な女、我が国の王妃には相応しくない!」
王太子に婚約破棄され、死の地と呼ばれる『廃鉱山領』へ追放された公爵令嬢エルゼ。
だが、彼女は泣き寝入りするような女ではなかった。
鉄の匂いと廃液にまみれたその地で、エルゼは前世の「化学」の知識を解禁。
誰もが忌み嫌った毒草を、世界を狂わせる「至高の香水」へと作り替える!
貧しかった領地は一変、大陸随一の富を生む聖地へ。
一方、エルゼを失った王都は経済が破綻し、香水を求める淑女たちの暴動で崩壊寸前に。
「戻ってきてくれ、エルゼ。君が必要なんだ!」
いまさら縋りつく王太子。けれど、彼女の隣には「鉄仮面」と恐れられる辺境伯ゲルハルトが立っていた。
「……遅い。俺の妻に、気安く触れるな」
これは、数字と香りで世界を支配する氷の令嬢が、不器用な辺境伯と共に、本当の居場所を見つけるまでの物語。