あらすじ
締め切りに追われ、創作に没頭する白石のもとへ、同じ文芸部の篠崎が差し入れを持って訪れる。
かつて共に創作した時間を取り戻そうとする篠崎だったが、白石は作業を優先し、まともに向き合おうとしない。
やがて篠崎は、自分の想いとこれまでの関係を必死にぶつけ、感情を抑えきれず崩壊する。
しかし白石はその重さを理解できず、言葉を失ったまま、場違いな返答をしてしまう。
篠崎は去り、部屋には静寂だけが残る。
白石は追うこともできたはずのその瞬間を逃し、創作に戻ろうとするが、もう何も書けなくなっていることに気づく。
それが、自分にとって取り返しのつかない喪失だったと、遅れて理解する。