あらすじ
タイムマシンを開発した研究者の黒野。
だが、過去から帰ってくると、彼の飼い犬ベンは跡形もなく消えていた。
失踪したわけではない。
「最初から出会っていない世界」に変わっていたのだ。
原因は、自らの時間跳躍による過去改変。
黒野は失われた日常を取り戻すため、再び過去へと飛ぶ。
過去をたどり明らかになる。
ベンとの出会いは、ある事故によって成立していた。
それは本来、誰かが死ぬはずの出来事だった。
事故が起きなければ、ベンとは出会えない。
しかし、事故を起こして命を失わせるわけにもいかない。
試行錯誤を繰り返すが、過去の行動は積み重なり、運命は思うようには変わらない。
愛する存在のために、誰かの命を犠牲にするのか。
歪んだ因果の先、黒野の選択が、ある結末へと行き着かせた。