あらすじ
カヰキ町は奇妙な町だ。
カヰキ町を歩いてみれば、こんな看板を見つけるだろう。
『夜間外出ヲ厳禁ス』
『化ケ物出没ニ注意』
夜になると化け物が現れるカヰキ町。
鳶丸は警備隊の教官を罷免され、新たな警備隊、通称からまで警備隊の組織を町長から命じられる。
からまで警備隊とは、本来外敵であるはずの者たちを懐柔し、町の防衛に使うというもの。
夜、鳶丸は町の西側に出没するという脅威の剣士『人斬り青』に標的を絞り、外敵の排除を行いながら件の人物の捜索する。鳶丸の前に現れたのは、意外にも幼い少年だった。鳶丸は人斬り青を勧誘しようとするも青は拒否、外敵侵入の警鐘を聞き、鳶丸は一度その場を後にした。
鳶丸の言葉に酷く心揺さぶられた青だったが、戻った彼は危険分子として処分されそうになる。自分の境遇に絶望し、死ぬつもりで夜の化け物に特攻する青はその場にいた警備隊の青年と鳶丸に命を救われ、からまで警備隊の一員となることを決めた。
次なる隊員を求める鳶丸は青を連れて夜の町に繰り出す。二手に分かれて隊員候補を捜索する青の前に、不思議な糸を用いる異能の少女が現れた。青と少女は激闘を繰り広げるが、鳶丸の介入であっけなく少女は捕獲される。ニガヨモギと名乗った少女は、衣食住は保証するという鳶丸の提案に二つ返事で了承した。
彼女は蜘蛛の化け物と人間の混血児で、生存本能により鳶丸を極度に恐れていたが、町の仕立て屋、結の言葉によってこの町で生き抜くことを改めて誓う。
二人の隊員を得た鳶丸は彼らと生活を共にし、訓練やカフェーに行くなどして絆を深めてゆく。
同時に、青とニガヨモギは町長との会話の中で町の謎に直面する。
隊員もあと一人というところで、候補不在となったからまで警備隊はしかし、三人での活動を本格始動する。
その実力を遺憾なく発揮し、課せられた責務を全うする青とニガヨモギ。
鳶丸はそんな二人に懐中時計を贈る。
同じ時間を歩めますようにと。