あらすじ
大手広告代理店『電報社』で、切磋琢磨してきた同期の三人。
誠実な努力家の悠真、冷徹エリートの一条、野性味溢れる五味。
周囲も羨む「最強の三人組」のバランスは、ある夜、静かに崩れ始めた。
「悠真、お前は俺がいないと何もできない。……だろ?」
眼鏡の奥で独占欲を滾らせ、生活のすべてを管理しようとする一条。
「あいつ、お前のこと監視してるよ。……俺なら、もっと優しく壊してあげるのに」
一条への対抗心を隠さず、甘い言葉で心の隙間に侵食してくる五味。
深夜のオフィス、解かれたネクタイ。
うなじの黒子(ほくろ)をなぞる指先が、友情という仮面を剥ぎ取っていく。
仕事も、プライベートも、逃げ場のないワンフロアで繰り広げられる、執着と略奪のトライアングル。
スーツを脱いだ彼らは、ただの「親友」ではいられなかった。