あらすじ
高校時代、内向的な少年・蔦屋は、明るく自由な少女・優璃と出会う。
小説家を目指す彼と、絵で人に想いを届けたい彼女。
価値観は違えど、二人は互いの「創る理由」に触れながら、かけがえのない時間を過ごしていく。
「知らない1000人に伝わらなくても、たった一人に届けばいい」
そう語った彼女の言葉を胸に、蔦屋は初めての小説を書き上げる――はずだった。
しかしある日、優璃は事故に巻き込まれ、帰らぬ人となる。
“君に見せるはずだった物語”を抱えたまま、彼は筆を置いた。
それでも――
約束だけが、彼をこの世界に繋ぎ止めていた。
これは、たった一人に届くはずだった物語と、残された者の再生の記録。