あらすじ
【妻はいらないと、夫は言った。欲しいのは……母なのだとか】
ずっと、家族が欲しかった。
ただ血がつながっているとか、同じ家に住んでいるとか、そういうものではなくて。
心からの慈しみを持ち、時には諍い合い、それでも最後にはやはり「ここは世界で一番安全で、愛情に満ちた場所なのだ」と思えるような、そんな家族の団らんに、見澤那子(みさわなこ)はずっと憧れていた。
それなのに、夫となる妖怪画家の砂川露景(すなかわろけい)は開口一番に告げたのだ。
「妻はいらない。欲しいのは、母なのだ」と。
ちょっと常識からずれた妖怪画家×
居場所が欲しい雇われ妻(母)×
元気いっぱいすぎる妖狸の子ども
三人は本当の家族になれるのか。
契約結婚から始まる、大正あやかし家族譚
※カクヨムさんにも掲載中