あらすじ
勇者ユージーンは頭を抱えていた。
原因は、パーティメンバーの一人である剣士・ライナス。彼の出自や戦闘能力を恐れ、他の仲間たちが次々と去ってしまうのだ。
それだけではない。一番の悩みは、ライナスに魔王討伐の手柄を奪われるのでは、という不安だった。
自らの醜い野望のため、ユージーンは彼の追放を決意するが……。
「剣士ライナス。君を勇者パーティから追放する」
「断る」
「断るぅ!?」
完全に論破されたユージーンは、ライナスを納得させるため、新たな仲間探しに奔走する。でも、集まったのは癖のある人物ばかり。
おまけに、ライナスが時折自分を心配してくれていることに気がつく。
困惑するユージーンの元に、忘れていた過去を呼び覚まそうとする出来事が、次から次へと襲いかかってくる。
どうやらユージーンは昔、ライナスと会ったことがあるらしいが――