あらすじ
夏休み、8月。
玻璃野市最大のイベント「玻璃野花火大会」まで、あと5日。
10万人が訪れる一大イベントの準備が、最終段階に入っていた。
探偵クラブの四人――七海紬、月城怜、桜井陽菜、氷室凛は、ボランティアとして準備を手伝っていた。
だが、8月10日。
花火師のリーダー・炎崎徹が、血痕を残して失踪する。
作業場の壁に、赤いスプレーで書かれたメッセージ。
「20年前の罪を、花火で裁く」
翌日、花火大会実行委員会に届いた予告状。
『8月15日、午後8時
玻璃野の夜空に、真実の花火を打ち上げる
罪人たちよ、覚悟せよ
――炎の裁き人』
紬たちが調べると、20年前――
同じ玻璃野花火大会で、爆発事故が起きていたことが判明する。
1995年8月15日。花火の暴発により、3名が死亡。
公式には「花火師の操作ミス」とされた事故。
だが、証言には矛盾があり、不審な点が多い。
そして、死亡者の一人・火野晶の弟が――
今も玻璃野市に住んでいる。
名前は、火野蓮。職業は化学技師。
彼のアパートからは、爆発物の痕跡と時限装置の残骸が発見された。
「これ...花火に偽装した爆弾だわ」
凛が分析する。
花火大会は中止すべきだ――
白鳥刑事は主張するが、実行委員長は反対する。
「10万人が楽しみにしている。中止はできない」
なら、私たちが止める。
紬たちは決意する。
花火大会が始まる前に、犯人を捕まえる。
爆弾を見つけ、解除する。
タイムリミットは、8月15日 午後8時。
残り時間は、48時間。
だが、調査が進むにつれ、驚愕の事実が明らかになる。
20年前の事故は、「事故」ではなかった。
誰かが意図的に花火に細工をし、3人を殺害した――殺人事件だった。
そして、真犯人は今も玻璃野市で暮らしている。
火野蓮は、姉の無念を晴らすために復讐を計画している。
爆弾は3つ。
午後8時、花火大会の会場で――全てを爆破する。
「間に合うのか...!?」
8月15日、花火大会当日。
会場には既に数万人の観客。
紬たちは、爆弾を必死で捜索する。
メインステージ裏――発見、解除成功。(残り1時間20分)
観覧席ブロックC――発見、ギリギリで解除。(残り40分)
だが、3つ目の爆弾が見つからない。
午後7時45分。残り15分。
そして、火野蓮が現れる。
「3つ目の爆弾は、僕が持っている」
「午後8時、僕はこれを起爆する」
蓮が握る起爆装置。
「お姉さんは、本当に復讐を望んでいますか?」
紬が語りかける。
20年前の真実、隠された殺人、そして――
花火に込められた、職人たちの魂。
時間との戦い。
正義と復讐の狭間。
そして、夜空に咲く、真実の花火――。
探偵クラブシリーズ第6弾。
タイムリミット・サスペンス、ここに開幕!