あらすじ

貧乏男爵家の令嬢エルマ・ロ・マリアベルは、17歳にして「婚約破棄のベテラン」となっていた。 5歳の頃の王太子ラライアスとの初婚約を皮切りに、実家の貿易失敗、相手の不倫、あらぬ暗殺疑惑……。数々の不運に見舞われ、婚約と破棄を繰り返すこと実に16回。 そして今日、中庭の公開の場で、第四王子アドベールから17度目の宣告を受ける。 「すまない、真実の愛を見つけてしまった」 聞き飽きた台詞に、エルマが抱いたのは怒りでも悲しみでもなく、「ようやく終わった」という乾いた安堵だった。 『承知いたしました』 しかし、城門を一歩出ようとしたその時。 地響きとともに現れたのは、隣国・レオンハルト王国の第一王子、カイル率いる精鋭騎士団だった。 「……また、あの馬鹿(アドベール)が君を手放したと聞いた。今度は一秒も待つつもりはないぞ」 馬上から降り立ち、呆然とするエルマの前に膝をつくカイル。 実は彼は、エルマが五歳の最初の婚約を結ぶ前から、密かに彼女に焦がれ続けていた男だった。

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小説を読もう2026/02/26
  • 現在の作品【連載版】十七回目の婚約破棄、次に来たのは隣国の王子でした。