あらすじ
転生したら、剣も魔法もなく、完璧なつるっぱげだった。
事故で死んだ俺は、なぜか前世の記憶を持ったまま現代日本に転生。名前は真壁薄(まかべ・すすき)。
運命ってやつは芸がない。生まれ変わっても、毛根はログインしていなかった。
赤ん坊の頃から一貫して――
「こんにちは、真壁です」より先に、頭皮が自己紹介する人生。
幼稚園では「たまご」、小学校では「反射板」、中学では「未来」。
太陽の下では即位置バレ。体育館では常時センターポジション。
自虐を最強装備にして平穏を守ってきた俺は、固く誓った。
――恋はしない。なぜなら帽子を脱いだ瞬間、物語が終わるからだ。
これは、毛根ガチャ大爆死から始まる、
反射率100%男子のやり直し青春ラブコメ。
髪は生えない。
でも感情は、勝手に増毛していく。