あらすじ

ブラック企業で身を粉にして働いていた34歳の主人公・健人(けんと)は、ある夜、居眠り運転のトラックに巻き込まれ、あっけなく命を落とす。 次に目を覚ました時、彼は自らの無惨な遺体を見下ろす「幽霊」となっていた。悲観するどころか、健人が最初に感じたのは「もう明日、会社に行かなくていいんだ」という圧倒的な解放感だった。 幽霊となった彼には、空腹も疲労も、寒暖差も病気も無縁。パスポートもビザも航空券もいらず、引力に逆らって空を飛ぶことができる。 「だったら、生前時間がなくて行けなかった地球のあちこちを、タダで見て回ろう」 誰にも見られず、誰にも干渉されない究極の自由を手に入れた健人は、重力と社会のしがらみから解き放たれ、気の向くままに地球全土をめぐる終わりのない旅へと出発する。マチュピチュの頂で朝焼けに溶け込み、深海でクジラと共に泳ぎ、サハラ砂漠の上空を風に乗って漂う。これは、死んでから本当の「生」を謳歌し始めた一人の青年の、のんびり気ままな旅行記である。

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小説を読もう2026/02/26
  • 現在の作品30代で死んだので、幽霊の特権を活かしてタダで地球全土を旅することにした