あらすじ
かつて“氷上の女王”と呼ばれた少女がいた。
橋本怜奈。
七歳でスケートを始め、十三歳で全日本ジュニア最高得点を叩き出した天才。
しかし彼女は、突然リンクから姿を消す。
理由は語られないまま――。
それから二年。
ただの高校生として日常を送る怜奈の前に現れたのは、世界を舞台に戦う一人の男子スケーター、山本氷菓だった。
「四回転ルッツを、教えてほしい」
忘れたはずの氷の感触。
封じ込めたはずの鼓動。
跳ばないと決めた女王と、頂点を目指す王子。
再び動き出すのは、夢か、過去か、それとも――。
これは、氷を降りた少女が“別の形”で頂点を目指す物語。