あらすじ
「今日も定時で帰れない……」
ブラック企業で社畜として働く秋人(アキト)は、過労で倒れたと思った次の瞬間、剣と魔法の異世界に召喚されていた。
待っていたのは、またしても書類の山。
「魔王討伐より、こっちの予算書の方が難易度高くない……?」
現実世界で培った事務処理能力を買われ、秋人は異世界ギルドの受付係として採用される。
そんな秋人の前に現れたのは、無愛想で仕事ができない美形の冒険者、レオ。
「お前、仕事遅すぎ。俺が教えるから、ここに座れ。」
ぎこちなく始まった、業務時間内のマンツーマン指導。数字に弱いレオと、休憩時間すら惜しんで働く秋人。
互いに反発しながらも、書類に向かう横顔。ふとした瞬間に交差する視線。
これは、仕事ができる男と、仕事ができない男が、残業の向こう側で少しだけ特別な関係になるまでの、とある異世界ギルドの日常譚。