あらすじ
「いいか、15歳のガキだった俺。お前のその“無能”な回路、俺が叩き直してやる」
世界が「奈落の獣」に飲み込まれ、人類が敗北した30年後の未来。
最前線の戦場で、魔導技師カイ・セーバルは死の間際、禁忌の術式を発動させた。
それは、自らの意識と知識を、20年前の――「無能」と蔑まれ、学園を追放される寸前だった頃の自分へと接続(リンク)させること。
目覚めれば、そこは懐かしくも忌々しい魔導学園の教室。
目の前には、未だ才能を開花させられず、周囲から嘲笑される15歳の自分がいた。
「魔力ゼロ? 回路が欠損している? ――違うな。お前はただ、効率的な動かし方を知らないだけだ」
30歳のカイ(冷徹な合理主義者)は、15歳の自分(熱血な理想主義者)の脳内に直接語りかけ、未来の術式でその肉体と回路を「最適化(リビルド)」していく。
本来なら数十年後に発見されるはずの新技術や、戦場で培った「汚い」戦術。
それらを駆使し、カイ は自分を追放しようとするエリートたちを圧倒し、やがて来る滅亡の運命を根底から塗り替え始める。
これは、二人の「カイ」が衝突し、融合し、絶望に満ちた黒い未来を極彩色の勝利へと書き換えていく物語。