あらすじ
「お前は今日限りでクビだ。正直、足手まといなんだよ」
若くしてS級に上り詰めた大剣使いのレオンは、地味な防御魔法しか使えない後衛のアリウスを追放する。
しかし直後のクエストでパーティは壊滅。実はアリウスの魔法は「致死ダメージの8割を無効化する」という神話級の加護だったのだ。
無敵の防御を失い、違約金で借金まみれとなり、F級へと転落したレオン。
ギルドで嘲笑され、ゴブリンの錆びたナイフにすら命の危機を覚える泥まみれの日々の中、彼は己の驕りと「本当の弱さ」を痛感する。
「あいつが凄かったのは認める。……だが、俺の冒険はここで終わりじゃねぇ」
すべてを失ったレオンは、プライドを捨てて這い上がることを決意する。
そんな彼が新たに出会ったのは、かつての自分なら確実に見捨てていた「訳ありの底辺冒険者」たちだった。
詠唱が異常に遅く、クビにされた臆病な治癒士の少女。
味方の陣形を無視して突撃し、どこからも追放された狂犬の双剣使い。
「お前たちの欠点は、俺が体を張って全部カバーしてやる。俺の盾の上で、好きなだけ暴れ回れ!」
かつて仲間を切り捨てた男は、いびつで不格好な仲間たちの「一点突破の才能」を極限まで引き出し、最強のパーティを創り上げていく。
これは、取り返しのつかない失敗から始まり、泥水をすすりながら再び頂点へと駆け上がる――最高に熱くて泥臭い、不屈の反逆ファンタジー!