あらすじ
東日本大震災を機に、急速に広まる遠隔地での避難生活。そこではどんな支援が求められるのか。生活再建へ向けた盛岡市の先進的な取り組みや、能登半島地震などの事例から、その実態と課題を検証する。避けられない未来の大規模災害にむけて、学術的かつ実用的な知見を提供する。2011年に起こった東日本大震災を契機に、災害発生時における遠隔地への避難(広域避難)が増加している。しかし、被災者支援の適用状況や運用方針は自治体により異なることが多く、自治体を跨いだ避難先の地域で生活する被災者が十分な支援を受けられないケースもある。本書は、岩手県盛岡市やもりおか復興支援センターによる長期的な被災者支援の取り組みを検証し、令和6年能登半島地震などの事例も参照しながら、広域避難の実態と課題をあぶりだし、生活再建に向けて、どんな制度や支援が必要なのかを考察する。将来起こりうる大規模災害に対し、実用的・学術的な知見を提示する。