あらすじ
「敵は、本能寺にあり」
日本に激震が走った。
天下統一を目前としていた一人の男が、京の本能寺で討たれたという。
織田信長。
戦国最大の革命児は、家臣の裏切りで、呆気なく命を落とした。
下手人は、明智光秀。
美濃の蝮と呼ばれ、信長の義父である斎藤道三の秘蔵子であり、その意思を継ぐ者である。
信長の政策によって、街は活性した。だが、それと同じだけ天下に混乱がもたらされた。
新しきを求め、旧きを重んじる光秀の双肩に、日本の重みが伸し掛かる。
度重なる苦戦に、対立する二者に挟まれる日々。さらに影で蠢く影。大きな壁の存在。
叛将・明智光秀は、どうして生まれたのか。何を思い本能寺に兵を進めたのか。
そして訪れる、天王山・山崎の戦い。
反逆の巨星が堕ちる。
「猿に、汝のことなど、解らぬ」
「貴方には感謝していますよ、徳川殿」
逆賊・謀反人の烙印を押された男の、生涯貫いた生き様を描く。