あらすじ

「人間以外に殺されてはならない」 そんな奇妙なルールに縛(しば)られ、少女ベアトリスは銀狼ヒガンテと共に旅を続けていた。彼女が手にするのは、死ぬたびに時間が巻き戻る不思議なノート。何度も訪れる凄惨(せいさん)な死の記憶を糧(かて)に、彼女は氷の門を越え、平和を脅(おど)かす「魔王」が座す城へと辿り着く。 しかし、魔王城で待っていたのは、人々の期待を背負う「勇者」としての自分と、天使の加護(かご)を纏(まと)い、魔王を名乗って城を占拠(せんきょ)する「人間」だった。 暴(あば)かれる残酷な真実。ベアトリスこそが忌(い)み嫌われた「悪魔」であり、彼女を何度も殺してきたのは、聖なる力を悪用する「人間」だったのだ。 二日間に及ぶ解析の末、自らの「悪魔の魔力」を制御する術(すべ)を得たベアトリスは、ついに偽(いつわ)りの主(あるじ)を虚無(きょむ)へと飲み込む。だが、勝利の余韻(よいん)に浸(ひた)る間もなく、背後から音もなく現れた光の剣が、彼女の心臓を無慈悲に貫(つらぬ)いた。 それが死した男の執念(しゅうねん)か、世界の理(ことわり)か。正体不明の光の中、少女の意識は永遠に沈んでいく。 「私、魔王に殺されます」――その言葉に隠された真の結末を、目撃せよ。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2026/02/24
  • 現在の作品私、魔王に殺されます