あらすじ
とりあえず軽く書くつもりだった。
だってもうすぐ三十なのに、相手もいないんだから。
父は今日も名言を投下してくるんだもの。
「相手がまだ結婚してないなら、試してみればいいだろ?」
……いや、その理屈どうなの?
父の迷言コレクションがあまりにも豊作すぎて、これはもう物語にするしかないと思った。
もし反論できる人がいたら、ぜひコメントで教えてほしい。俺が代わりに父を論破するから。たぶん。きっと。
気に入ってくれたら、そっとブックマークしてくれると嬉しいな。
……あ、でも一応、ちゃんとした前置きもしておこうかな。
これは、中華風の背景を通して描かれる、
青春と過ちと、そして恋の物語。
少し天然でおっとりした少女、袁梓談が、
どこか客観的な目線のまま、
性格がまるで違う三人の金髪の青年たちと出会い、
滑稽で、でもどこか現実的な感情の渦に巻き込まれていくお話。
黄義鷹
自信家で誇り高く、勝利に異様なほど執着する青年。
彼にとって恋愛は戦いと同じ。
勝ち取ってこそ価値があり、手に入れてこそ意味がある。
馬槍サークルの先輩への挑戦すら、彼なりの信念なのかもしれない。
蘭兒墨
優しくて、どこか憂いを帯びた理想主義者。
間違った時間に、正しい人と出会ってしまったせいで、
胸の奥に残る未練と切なさが、
「間違った恋」を唯一の真実だと思い込ませてしまう。
霜參仁
賢いのに不器用で、
友人と恋人の距離感をうまく測れない青年。
理性で弱さを包み隠そうとするけれど、
何度も傷ついた末に、
自分こそ救われたかったのだと気づいていく。
そして私、袁梓談。
黄錦崇と指腹で婚約させられた存在として、
袁家の娘としての責任と、
少しずつ育っていく「恋愛」という感情の間で揺れ続けている。
それに、ちょっと(?)巻き添えにする予定の親友、莓侑晴。
腐女子なのに恋愛には妙に迷子な、不思議な子。
この物語におけるすべての出会いは、まだ「始まり」にすぎない。
彼らはみんな、迷いながら自分なりの答えを探している途中の人たち。
笑い、勘違い、衝突、そして成長。
互いの執着をからかいながら、
すれ違う恋に何度も背中を押す。
これはきっと、不器用で矛盾だらけの青春。
間違った時期か、場所か、あるいは相手かもしれない。
それでも――
愛さないまま後悔するのだけは、もっと怖いから。