あらすじ
【あらすじ】
妻との冷え切った関係。半年以上続くセックスレス。
溜まり続ける欲求を処理するため、仕事帰りのドラッグストアで手に取った赤いパッケージの『TENGA』。
それが、俺の人生の転落――あるいは、甘美な地獄の始まりだった。
「……あら。意外と大胆なのね、佐藤さん」
背後から声をかけてきたのは、近所でも評判の美人、高岡さん。
彼女の潤んだ瞳は、俺の手元と顔を交互に見て、いたずらっぽく、そして冷酷に微笑む。
「奥さん、知ってるかしら。あなたがこんなものを買い込んでるって」
絶望する俺に、彼女が提示した驚愕の「口封じ」の条件。
それは、夫とのレスに悩む彼女の「生身の相手」になることだった。
秘密を共有し、お互いの欠落を埋め合う――。
ドラッグストアの片隅から始まる、戻れない背徳のラブストーリー。
登場人物設定
1. 佐藤さとう 隆たかし / 主人公 (29)
中堅メーカーの営業マン。真面目で温厚な性格だが、押しに弱い一面も。
* 現状: 結婚3年目。妻の香織とは仲が悪いわけではないが、夜の生活は半年以上絶たれている。
* 悩み: 30歳を前に「一生このまま、枯れていくのか?」という漠然とした恐怖を抱いている。子作りを提案しても「まだ早い」「仕事が忙しい」とはぐらかされることに疲弊している。
* TENGAを買った理由: 妻に誘って断られるダメージを避けるため、せめてもの「自己完結」を図ろうとした矢先の出来事。
2. 高岡たかおか 麗華れいか / ヒロイン (29)
近所のマンションに住む、凛とした美貌を持つ専業主婦。
* ビジュアル: 黒髪のロングヘアに、常に手入れの行き届いた指先。ドラッグストアでは、生活感のないタイトなニットワンピースを着こなしていた。
* 現状: エリートサラリーマンの夫と結婚して4年。周囲からは「理想の夫婦」に見られているが、実は3年前から完全なセックスレス。
* 心の闇: 夫からは「女性」としてではなく「便利な同居人」として扱われており、自己肯定感が底をついている。偶然、ドラッグストアで佐藤の姿を見つけ、「彼なら私と同じ孤独を知っているはず」と直感的に賭けに出た。
* 性格: 表向きは強気な「お姉様」風だが、実は誰よりも肌の温もりを求めている寂しがり屋。
3. 佐藤さとう 香織かおり / 主人公の妻 (28)
IT企業のプロジェクトマネージャー。上昇志向が強く、仕事が生きがい。
* スタンス: 「子供は30過ぎてからでいい」と考えており、性生活を「体力を消耗するタスク」のように感じている。
* 夫への態度: 航のことは愛しているが、それは「家族」としての愛であり、異性としてのときめきは二の次。彼が不満を溜めていることに全く気づいていない。