あらすじ
王都で「無能令嬢」と蔑まれ、婚約者に公衆の面前で捨てられた伯爵令嬢エリス。
居場所を失った彼女は、母の遺した辺境の小領地へと向かう。荒れ果てた土地、貧しい村人、壊れかけの家屋――絶望しかないはずの場所で、エリスは静かに立ち上がる。魔力は弱く派手な才能もないが、細やかな魔法を長く使える彼女の力は、少しずつ土地を蘇らせていった。
作物は実り、人々は笑顔を取り戻す。
「役立たず」と呼ばれた令嬢は、いつしか“必要とされる領主”へと変わっていく。
一方、彼女を捨てた婚約者とその恋人は、栄光を手に入れたかのように見えたが、次第に歯車は狂い始める。失われた信頼、崩れる評価、暴かれていく真実。
辺境で新たな出会いと穏やかな恋を育むエリスの噂は、やがて王都へと届き――
「なぜ、あの女を捨てたのか」
後悔に沈む者たちと、幸せを掴み始めた元令嬢。
小さな逆転が積み重なり、最後に訪れるのは、静かで痛快な“ざまぁ”の結末。
捨てられた令嬢が、本当の居場所と愛を手に入れる、異世界恋愛ファンタジー。