あらすじ
時は大正十一年。帝都東京は、華やかな文明開化の光と、取り残された「呪い」の影が混在していた。
東京帝国大学を卒業した才媛・桔梗院凜は、女性であるというだけで病院から拒絶され、唯一の居場所として「警視庁嘱託・変死体検視員」の職に就く。
彼女には秘密があった。死者に触れることで、その最期の情景を"聴く"ことができる家系の血――「屍語り師」の能力。
「科学」を信じる熱血刑事・来栖義一は、最初は彼女を「死体に執着する奇妙な女」と蔑むが、彼女がメスと異能で暴く「死者の真実」に触れ、次第に相棒として認め始める。
これは、誰にも届かなかった死者の悲鳴を拾い上げ、帝都の闇を解剖する二人の物語。