あらすじ
【推し(俺)を死なせたくないヒロイン VS モブとして平穏に生きたい俺。運命をぶっ壊す、すれ違いラブファンタジー!】
「別に、俺じゃなくてもいい」
前世で他人のミスの尻拭いをさせられ、過労死した元SEの相沢透。
彼が転生したのは、妹がプレイしていた乙女ゲーム『薔薇と聖剣のレガリア』の世界だった。
転生先は、公爵家の庶子である「トール」。
彼は、特定の条件を満たさないと出現しない【隠し攻略対象】だった。
そしてその隠しルートの真エンドは——世界の歪みを全て引き受け、ヒロインの目の前で消滅する「生贄エンド」。
「今世でも人柱なんて冗談じゃない。俺はモブとして生きる」
そう決意したトールは、強制イベントのフラグを折るためヒロインを避けようとする。
しかし、なぜかヒロインのセレスティアも、全速力でトールから逃げ回っていた。
「お願いですから、私と二度と関わらないで生きていきましょう!」
実は彼女も、前世の記憶を持つゲームのプレイヤー。
しかもトールは彼女の『最推し』だった。
彼女は愛する推しを死なせないため、「自分がヒロインであることを放棄」して、すべてのフラグをへし折ろうとしていたのだ。
「俺が消えれば世界は丸く収まる」と考える、合理的自己犠牲の主人公。
「世界が壊れても、絶対にあなたを犠牲にしない」と決意する、ヒロイン座を捨てた少女。
互いに「相手を救うため」にすれ違い続ける二人は、やがて裏の顔を持つ攻略対象たちや、世界を管理する『システム』の陰謀に巻き込まれていく——。
これは、役割(システム)を押し付けられた二人が、運命に反逆して本当のハッピーエンドを掴み取るまでの物語。