あらすじ
最愛の夫を亡くし、人生の時間が止まってしまった堺サユリ(35歳)。
そんな彼女を隣で支え続けてくれたのは、高校時代からの大親友・白鷺エリコだった。
「サユちゃんが幸せなら、私も幸せ。それだけです」
親友としての絶対的な距離感を保ち、決してそれ以上踏み込もうとしないエリコ。
しかし、サユリに真っ直ぐな好意を寄せる年下の新入社員・ヒロシの登場によって、二人の心地よかった「秘密ごっこ」の日常が少しずつ揺らぎ始める。
本当は誰よりも愛しているのに、関係が壊れるのが怖くて「親友」の仮面を被り続けるエリコと。
二度と大切なものを失うのが怖くて、その想いに気づかないふりをしてしまうサユリ。
「大人になっても、恋はまるで青春みたいに痛くて、苦しい」
これは、不器用で臆病なこじらせ大人たちが、すれ違い、傷つきながらも、もう一度「本当のしあわせ」を見つけるまでの、最高に優しくて切ない愛の物語。