あらすじ
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お事件は、
ここから始まる。
路が、真剣な眼差しで私を射抜いた。
社食の蛍光灯が、その整いすぎた顔を白く照らす。
「どっちか、選べ」
低い声。
笑っていない目。
冗談めいた空気が、一瞬で凍った。
ただの昼休みのはずなのに、
まるで人生を迫られているみたいだった。
ざわつく社員食堂。
揚げたてのカツとスパイスの匂い。
湯気の立つカレー。
なのに、私の周りだけ空気が薄い。
向かいには路。
隣に鈴木。
斜め前に山ちゃん。
「蘭?答えろ」
鼓動が跳ねる。
彼は本気だ。
本気で、どうでもいいことで私を縛ろうとしている。
それが、少しだけ……嬉しい。
私だけの路。
知れば知るほどに……
彼は、ちょっとだけ変態で、そんなとこも最高に可愛いくて寄り添っていたい。
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二人の出会い編