あらすじ
夫・優一は浮気をしている。
だが妻の里奈は、何も知らない。
穏やかな家庭の裏で、優一は“都合のいい妻”を演じさせながら、裏切りを重ねていた。
数年前に亡くなった、優一の過去の恋人・桜川。
その死に不自然な影があると気づいた一人の女と、優一の友人・英太郎が、真相を追い始める。
調べが進むほど、浮かび上がるのは――優一の繰り返される裏切りだった。
やがて、その真実は父・正幸の耳にも届く。
義父として、里奈を傷つけたくない。守りたい。
けれど“守る”ために黙ることは、本当に彼女のためになるのか。
同居をきっかかけに、里奈のすぐそばで彼女を支えるようになった正幸は気づいてしまう。
自分の中に芽生えてしまった、義父として許されない想いに。
しかも彼は、世間の“声”を扱う世界で生きてきた男だった。
だからこそ、嘘にも沈黙にも敏感で――里奈の痛みにも、誰より早く気づいてしまう。
裏切りの果てに奪われるのは、命ではなく“居場所”。
真実を知らない妻と、知ってしまった義父。
崩れた家族の先で始まる、静かな“ざまぁ”と禁断の恋の物語。
本作は作者本人による重複投稿です。