あらすじ

小学校の入学式。緊張で凍えていた私の手を握り、「楽しみだね」と笑ったのは奈緒だった。 あの時、彼女から伝わってきた熱が、私の世界のすべてになった。 出席番号は、いつも前後。 名字が似ているから、いつだって私たちは「セット」で、それが当たり前だと思っていた。 けれど高校生になり、私の知らない世界を眩しく謳歌する奈緒と、変われない私。 「大丈夫だよ」 彼女の無邪気な励ましが、今は一番、私の心を削っていく。 遠ざかる背中、知らない表情。 胸の奥に沈殿するこの「モヤモヤ」に、私はまだ名前をつけられない。 親友、幼馴染、それとも――。 変化を恐れる私と、光の中へ進んでいく彼女。 交わらない視線の先で、私たちは「ただの友達」に戻っていくのだろうか。

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カクヨム
カクヨム2026/02/23
  • 現在の作品友人代表の告白