あらすじ

魔王ゼル=アークは、勇者レクス・ブライトに討たれ、闇の玉座とともに沈んだはずだった。 しかし次に目を開けると、ゼルは白い寝台の上にいた。呼吸し、鼓動し、祈れば光が溢れる“聖女セシリア”の身体で。 周囲は歓喜し、奇跡を求めてくる。この国の聖女は崇拝の仮面の下で「国家資源」として契約と規定に縛られ、拒否権も逃げ道もなかった。しかも聖女の癒しは肉体ではなく“魂”を削る行為で、歴代聖女は二十歳前後で衰弱し、消えるように死んでいった。魔王は自身の魂が入ったセシリアにはその制約は無効化されていて、無制限に使用できると気づく。 護衛として付き従うのはなんと、ゼルを討った“勇者本人”レクスだった。レクスは聖なる力の奥に混じる闇の気配を嗅ぎ取り、聖女の正体を疑った。ゼルは疑いをかわしながら、勇者と共に制度の内側へ踏み込んでいく。 魔王は決意する。命令には従う。だが、言われた通りにも動かない。 聖女として祈り、癒し、微笑み、守る言葉で鎖を締め返し、この国の“聖女制度”という仕組みそのものを、光と理で征服すると。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/02/23
  • 現在の作品魔王ですが、転生したら聖女になっていた―光の檻を壊すまで―