あらすじ

「誰もいない部室が欲しかっただけなのに」 |真白《ましろ》|陸《りく》が部活に求めるものは三つ。 静かであること。人がいないこと。そして誰にも邪魔されないこと。 中学時代、友人を助けようとして声を上げ、かえって状況を悪化させた経験から、陸は自分の言葉に自信を持てなくなっていた。余計なことは言わない。それが、陸なりの処世術だった。 高校二年の春。廃部寸前の放送部に、静かな居場所を見つけた――はずだった。 翌日、放送室の扉を開けると、見知らぬ女子生徒が座っていた。 |音羽《おとわ》|澪《みお》。人前で話すことが怖い、転校生。 顧問から突きつけられた条件は「月に一回、校内放送をすること」。 部室を失いたくない二人は、渋々マイクの前に座る。 だけど不思議なことに、この放送室でだけは声が自然に出てくる。 「真白くんの声、聴いていて安心します」 そう言った彼女の声が、いつもより少しだけ高かったことに、俺はまだ気づかないふりをしていた。 声に自信を失った少年と、人前で話せない少女が始めた二人だけの校内ラジオ「|放課後《ほうかご》の|二人言《ふたりごと》」。 誰も聴いていないはずだった放送は、いつの間にか学校中に届き始めて――。 声が怖かった僕らは、放送室で声を取り戻す。 互いの声に救われながら、少しずつ距離を縮めていく青春ラブコメ。

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小説を読もう2026/02/23
  • 現在の作品放課後のふたりごと 〜廃部寸前の放送部で始めた二人だけのラジオが、いつの間にか学校一の人気番組になっていた〜