あらすじ

東京の夜を流すタクシー運転手・小鳥遊 耀(たかなし よう)は、人一倍臆病で、平和を愛する青年だ。 そんな彼の唯一の「自慢の客」は、時折深夜に乗車する凛とした女刑事・氷室 燈華(ひむろ とうか)だった。 しかし、ある雨の夜。 耀のタクシーに飛び込んできた彼女は、血のついた手で「出しなさい、どこでもいいから!」と叫ぶ。 テレビの速報では、彼女が「同僚殺害および証拠隠滅の容疑」で指名手配されたことが報じられていた。 「私は嵌められた。警察の中に、私を『成り代わらせた』奴がいる」 密室の車内。 信じていたはずの彼女の言葉は真実か、それとも逃亡のための嘘か。 彼女を追うのは警察だけではない。 正義の名の下に、真実を塗り替えようとする巨大な組織の影。 行く先を決めるのは、耀のハンドルと、運命のダイス。 一区間ごとに、信じていた「事実」が裏返る。 追跡者の狙いは? 彼女が守ろうとした「遺留品」の正体は? そして、なぜ彼女は「耀のタクシー」でなければならなかったのか――。 嘘を暴くたびに、また別の嘘が助手席に座る。 夜明けが来るまで、この車は止まれない。

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カクヨム
カクヨム2026/02/23
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