あらすじ

大学生の夜桜咲は、親友の暁から「記憶を売買する店がある」という都市伝説を聞かされる。店に呼ばれた者だけがたどり着けるという、その店の名は——記憶屋。 半信半疑で聞き流した咲だったが、その夜、見知らぬ番号から一通のメッセージが届く。 お待ちしております、夜桜咲様。 気づけば足が、覚えのない路地へと向かっていた。体が、道を知っていた。 店にたどり着いた咲を待っていたのは、年齢も素性も不明の女性だった。白い着物に黒髪、表情一つ変えないまま、自分の名前が記された一冊の台帳を静かに開いてみせた。 「あなたは以前にも、いらっしゃいましたよ」 その声は、どこか遠くから届くように低く、柔らかかった。 咲には、その記憶がない。 売られていたのは、他でもない自分自身の記憶だった。しかも一度ではなく、何度も。誰かが、咲の記憶を繰り返し売り続けている。 失われた記憶を取り戻そうとする咲は、やがて一つの真実に近づいていく。 ——なぜ咲の記憶は売られ続けているのか。そして、売った人物はいったい誰なのか。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/02/23
  • 現在の作品記憶屋