あらすじ
山間の街・霧原市に引っ越してきた高校二年生の相沢悠真(あいざわ・ゆうま)。
高い山脈に挟まれたこの街は、夜更けから明け方になると川霧に霧に包まれる。
転校先の霧原北高校は自由な校風で知られており、新しい生活は順調に始まる――はずだった。
だが、悠真の隣の席にいたのは、アニメキャラの着ぐるみで登校する少女・月城紗良(つきしろ・さら)。
日光に弱い体質のため、全身を覆う着ぐるみで生活しているという彼女は、真面目で優しく、運動神経も抜群。
奇妙だけど魅力的な「着ぐるみ少女」との距離は、少しずつ縮まっていく。
また、スポーツが得意な友人や美人の学級委員長など、個性豊かなクラスメイト達との友情も育まれていく。
そんなある夜。
アイスを買いに出た悠真は、公園で「それ」を見てしまう。
月光の下、男の首筋に口を寄せる美しい女。
白い肌、赤い瞳、血に濡れた牙――
吸血鬼と思しき怪異。
霧の街で出会った着ぐるみ少女と、霧の中で目撃した吸血鬼。
二つの「謎」が重なり始めるとき、悠真の平凡だった日常は静かに軋み始める――