あらすじ

無限に広がる空を見上げながら、人生について少しだけ大きなことを考えていた。 前ばかり見て進んでも、いずれ壁にぶつかる。 世界には不幸も幸福も混ざり合い、変化は知らぬ間に訪れる。 そんな持論を抱えながら歩く高校一年生・紅田澳門。 だがその朝、彼は寝坊していた。 遅刻寸前の通学路。 走れば間に合う。だが、なぜか走らない。 代わりに思いついたのは――競歩。 膝を曲げないという曖昧な知識だけを頼りに、 鯉に舌打ちし、猫に睨みを利かせ、小学生軍団をすり抜けながら、 彼はただ前へ、前へと進む。 壮大な思想と、くだらない意地。 青春の汗と、どうしようもない未熟さ。 これは、無限を語る少年が、有限の現実に挑んだ朝の物語。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/02/23
  • 現在の作品無限の空と通学路