あらすじ
遥か昔、異邦より来たりし王族は“魔法”という神のごとき力でこの大陸を征服した。その血は絶対であり、恐怖であり、秩序そのものだった。だが長い年月の中で王族の血は大陸中に広がり、かつて神の証だった魔力も、いまや一部の血縁にわずかに残るのみとなっている。神性は薄れ、威光は揺らいでいた。そんな中、現王が玉座の間で突如倒れる。神の威光が陰るとき、八家の諸侯は静かに刃を研ぐ。従う理由は、まだあるのか。辺境を守る鷹の紋章の家に生まれた少年は、武と知略を糧に、王国の崩れゆく均衡へと足を踏み入れていく。これは、神の時代が終わり、人の時代が始まるまでの物語。