あらすじ
転生したら、剣も魔法もなく、
ただ完璧なつるっぱげだった。
前世の記憶を持ったまま生き直すことになった真壁薄は、
幼少期から一貫して「頭皮が先に自己紹介してしまう人生」を歩む。
日差しには強く、風には敏感、
そして社会の視線にはめっぽう弱い。
帽子は相棒であり、盾であり、
ときどき身分証明書。
だがそんな彼の前に現れたのが、
頭皮に一切の関心を示さない女性・月島澄だった。
ハゲを笑わない。
ハゲを慰めない。
ハゲを特別視しない。
――ただ、普通に接する。
その異常事態に戸惑いながらも、
真壁は少しずつ「外見で測られない日常」を知っていく。
しかし社会は甘くなく、
就活、他人の視線、自己否定が
容赦なく頭皮に直射してくる。
これは、
毛根ゼロから始まる人生リスタート物語。
ハゲは治らない。
でも、生き方は選べる。
笑って、落ち込んで、
たまに反射して、
最後にはちゃんとハッピーエンド。
――なお、育毛要素は一切ありません。