あらすじ
誰もが羨む地位と富を手にしながら、心の底まで冷え切っていた鷹鈴玲斗。
そんな彼を凍える雪の夜に救い出したのは、名前以外すべてが謎に包まれた青年、朔だった。
「社長」でも「名家の跡取り」でもなく、ただの自分として笑い合える唯一無二の時間。
二人の間に芽生えたのは、立場を超えた純粋な友情――はずだった。
しかし、玲斗が差し出した「一歩踏み込むための誘い」をきっかけに、朔は忽然と姿を消してしまう。
なぜ彼は去ったのか。なぜ自分は本当の姿を隠し続けたのか。
三ヶ月の沈黙を経て、再び二人が相まみえたとき、隠されていた衝撃の事実が静寂を切り裂く。
それは、築き上げた絆を壊す「裏切り」か、それとも――。
嘘の壁を乗り越えた先に待つ、ひたむきで痛切な心の再生を描くヒューマンドラマ。