あらすじ

「あの時、殺しておけば、あと十九人は死なずに済んだ。」 2005年、真夏。東京・裏通りの風俗店を営む元刑事・太田のもとに、一人の「商品」が無残な遺体となって帰ってきた。被害者はミカ。太田がかつて刑事を辞めてまで守ろうとした女だった。 太田は元自衛官の用心棒・田辺と共に、現場に痕跡を残さない「清掃請負人」の矢崎を拉致し、私刑(リンチ)による自白を迫る。しかし、矢崎の通話履歴から浮上したのは、現職警官による組織的な隠蔽の影だった。 警察への告発と裏帳簿を武器にした逆転劇を目論む太田は、湾岸倉庫へと逃走する矢崎をあえて泳がせる。目の前には、瀕死の次の犠牲者。だが太田は、組織を根絶やしにするための「証拠」を優先し、彼女の命を見捨てた。 その一瞬の選択が、戦後犯罪史に残る「風俗嬢20人連続殺人事件」の引き金を引くことになるとも知らずに――。 法を捨てた元刑事と、暴力の専門家である元自衛官。二人の「掃除屋」が、自らの慢心が生んだ怪物を仕留めるために地獄へ降りる、慟哭の警察ノワール。

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小説を読もう2026/02/23
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