あらすじ

帝国陸軍、第九師団ブルナイ中隊。 この部隊の問題は、中隊長が強すぎることだ。 ブルナイ・アサハネ中隊長は、魔学戦闘において帝国最高クラスの実力を持つ。ただし方向音痴で、書類は読まず、命令よりも「なんとなく」で動き、集中モードに入ると三日間消える。 参謀のシラヌイがいなければ、この中隊はとっくに空中分解していた。 副官のトウヤがいなければ、シラヌイがとっくに倒れていた。 三人はいつも、ふんだりけったりだ。 大正十四年、秋。帝都の外れに奇妙な報告が届く。山間の村、七百人が一夜にして跡形もなく消えた。残ったのは食べかけの膳と、微量の魔力反応だけ。軍は「魔学汚染の疑い」として中隊に調査を命じた。 これが、世界の底を揺るがす陰謀の、入り口だとも知らずに。 「ちゃーっと行って、ちゃーっと帰ってこれるよね?」 「できません。絶対に」 「えーなんで」 今日もこめかみを押さえながら、中隊は出動する。

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小説を読もう2026/02/22
  • 現在の作品本能型天才と、理性型軍師と、板挟み中間管理職の帝国奇譚